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カッセルの現代美術展「ドクメンタ」

記事投稿日:2012/09/03最終更新日:2021/05/12

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ただ今ドイツのカッセル(Kassel。フランクフルトと同じ州にある古都。)では5年に一度しか開催されない第13回現代美術展ドクメンタ(「dOCUMENTA(13)」)が行われています。世界の数ある美術展の中でもヴェネツィアのビエンナーレに匹敵する重要な展覧会の一つです。ドクメンタの会場は普段から美術館として使われていたフリデリチアーム(Fridericianumです。

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(画像提供:ドクメンタ広報部。©Nils Klinger)

その他の会場はカッセルの街全体にあります。例えば昔、中央駅だった場所も今はKulturbahnhof(直訳「文化の駅」)と名前を変えてドクメンタ会場の一部になっています。

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(画像提供:ドクメンタ広報部。©Nils Klinger)

ドイツでカッセルといえば芸術の都なのです!展示会の内容について触れましょう。今年出展したアーティストはなんと300人を超えます!印象的な作品をいくつか紹介します。

中国人作家Yan Lei氏のリミテッド・アート・プロジェクト。展示会場はDocumentahalleです。

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360日間インターネットで見つけた画像をキャンバスに描いた結果が部屋中に飾られています。「絵画の寿命」が限られていることを表現するために毎日少しずつ絵をはがし、スプレーで被写体を完全に隠し、また壁に戻すということが繰り返されています。(例えば真上に見える赤い絵画。)自ら描いた絵を潰すとは勇気がいる発想ですね!

Neue Galerieに足を運ぶと大きな窓が並ぶ通路に時代の流れを感じます。カナダ人のGeoffrey Farmer氏が1935年から1985年まで集めたアメリカの娯楽誌「Life」の切り抜きが無造作に、でもちゃんと年代に沿って飾られています。日常の身近にあるもので芸術作品が出来上がってしまうことに感心してしまいます。

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(白黒の写真からカラー写真まであり。印刷技術の進歩を感じますね。)

嬉しいことに日本人のアーティストも参加しています。大竹伸朗氏の「モンシェリー」という作品は一見まるで魔女の家のように見えますが、実は大竹氏自身を小屋で表現しているのです。

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小屋からは奇妙な音楽が聞こえ、煙も出て・・・不思議な世界がKarlsaue公園に広がります。「モンシェリー」の雰囲気がもっとよく伝わる映像があります。http://www.youtube.com/watch?v=IfC2qTQUwkg

ドクメンタでは絵画、オブジェ、建築、映像インスタレーションなど様々な現代アートに出会うことができます。

ドクメンタを見物しにカッセルへ行きたい方へ:

9月16日まで開催しているので、ぜひドイツ鉄道が期間中に売っている特別チケット(Kulturticketと言います)を購入してください。カッセルの半径300km以内の場所(例えばフランクフルト、デュッセルドルフ)からなら39ユーロで行ける格安券です。ドクメンタの入場券を持っていれば、誰でも買えます。

詳細:http://www.bahn.de/i/view/USA/en/vacation/culture/museumsseite_start.shtml
※現在上記イベントは終了しています。

ドクメンタのチケットはカッセルの会場もしくはドイツ国内のいろんなチケットセンターで販売されています。

1日券:大人20ユーロ 学生・小人14ユーロ
2日券:大人35ユーロ 学生・小人25ユーロ
http://d13.documenta.de/#welcome

1日で全てを見ることは難しいので、2日間の滞在をおすすめします。世界のアーティストが発表する最新の芸術の世界に浸ってください。

編集部註:本記事は2012年9月に公開しましたが、2021年5月に一部修正をしています。

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記事投稿日:2012/09/03最終更新日:2021/05/12

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