タイの寺院での知識とマナーについて

90%の国民が仏教徒というタイ。しかも、信仰の深い信者が多いことで有名なこの国で、人気観光スポットといえば、寺院でしょう。日本でも親しみがある仏教とはいえ、お坊さんの法衣の色を見みてもわかるように、同じ仏教でも日本の仏教とは違うことがわかりますね。

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ということで今回は、タイの仏教についての豆知識と寺院参拝のマナーについて簡単にご紹介したいと思います。

タイの仏教は、インド発の仏教です。

タイの仏教は、上座部仏教、テーラワーダ仏教ともいわれます。インドが発祥の地といわれ、タイに限らずスリランカ、ミャンマー、カンボジア、ラオスに現在も深く信仰されている仏教は、タイと同じく上座部仏教(テーラワーダ仏教)なんですよ。

バラモン教も交わるのがタイ仏教

15世紀頃まで栄えたといわれているあのアンコール・ワットで知られる、元カンボジアのクメール帝国。その影響を受けてアユタヤ王朝時代から仏教の中にバラモン教を交えているので、バラモン教の神々を寺院の他いたるところに祀られているのもタイならでは。

寺院での守らなければいけないマナー

親しみのある仏教とはいえ、雰囲気も寺院もちょっとばかり勝手が違うタイの寺院。参拝時のマナーとタイ人から教えてもらった参拝ルールをお教えします。

1. 露出度が高い洋服は着用しない

一年中暑いタイ。短パン、ノースリーブが快適なのは承知ですが、寺院内は神聖な場所です。(特にバンコクのワットプラケーオは国内で最も格式高い寺院です。)肩や足が出ない服装をして参拝するようにしましょう。とはいっても、「着替えを持っていくのもなんだし、やっぱり日中は暑い!」そんな時は、パレオや薄着のカーディガンをバッグに忍ばせておいておくとよいでしょう。パレオは腰に巻けばロングのスカートに。カーディガンは、移動中の車内やショッピングで訪れるデパート内は、ものすごくクーラーが利きすぎている事が多いので、どちらにしても重宝すること間違いなしです。

2. 女性は僧侶に触れてはいけません

厳格な戒律があるタイ仏教。日本の僧侶とは異なり、一度仏の道に入門すると、結婚もできませんし、不浄な者ということで女性に触れることは絶対にできません。バスやBTSなどの乗り物で僧侶が乗車してくるようなことがあっても、女性はできるだけ、近くにはいかないように心がけましょう。

3. 仏像よりも高い場所に位置しない

仏像や僧侶が建物内に祀られている場合は、かならず履物を脱いで床に正座することがルール。基本は、仏像よりも高い場所に立たない事。女性は、正座を崩した横座り方をする人も多いです。お祈りの仕方は、合掌した際に親指が眉間にあたるように。3回頭を下げること。さらに厳格にお祈りをしたい場合は3回の合掌の後に額が床につくように頭を下げるそうです。

4. 重要なのは、お線香

お寺に行くと、お線香、ろうそく、お花、金箔の3つがセットになったお参りセットがあります。お寺では寄付ボックスのようなものがあり、そこにそれぞれの決めた金額を入れる形式のところが多いですが、金額は20バーツ札を入れる人が多いです。ちなみに、タイでは、お線香は仏様へ、ろうそくはダンマ(仏教における法)、お花は僧侶へ捧げる意味を持っているそうです。

お参りの順序としては、ろうそくからなのですが、沢山のろうそくがすでに並んでいるときはろうそくをともさなくてもよいそうです。金箔はお祈りの最後に仏像を更に美しく装飾するという意味で、仏像に貼り付けます。普通では張り付かないので、必ず仏像近くに霧吹きが置いてあります。それで一度シュッとしてから貼ればきれいに張り付けることができますよ。

タイでは徳を積む(タンブン)が盛んで、毎日のようにたくさんの人たちが生活の一部としてお寺に参拝にきます。私たちが観光で寺院に訪れる際には、「郷に入っては郷に従え」で正しい作法で参拝をするようにしましょう。

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徳武 加奈子

実はダイビングインストラクター。食、ライフスタイルを中心にライター業をこなしています。趣味はスタンダップパドル(SUP)。

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