ポルトガルの宝石ポートワインの醸造所。世界遺産「ドウロ渓谷のワイン生産地」

 10月末までは、まだまだ厳しい残暑が続いていたポルトガル。11月に入ると、従来通り?の涼しさを取り戻してきたポルトガル。今もまだ、あまり知られていないポルトガルの魅力が「ぎっしり」と存在する中で、ひと際輝いているポルトガルの宝石といえば「ポートワイン」です。

ポルトガルでは、ポルトワインおよびポルトという名称で親しまれているポートワインですが、ポルトガル第二の都市であるポルトから出荷されているワインであるため、ポルトワインという名が付けられたとされています。実際に、ポルト市の対岸側(ドウロ川)に位置するヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアという街に、ポートワインの貯蔵庫が集まっており、醸造所は、今では世界遺産にも指定されているほど美しい光景が広がるドウロ渓谷という場所にあります。

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(手前側がポルト市で、川の向こう側に広がっているのがヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア市)


クルーズ船なども航行しているドウロ川を上流へと登っていくと、「夏は地獄のように暑く、冬は地獄のように寒い」ともいわれるワインの生産地が広がっています。そこはかつて多大な被害をもたらしたとされる、ブドウの木の害虫のフィロキセラの猛威にも耐え、100年以上の歴史があるワイナリーも数多く連なるエリアであり、ポルトガルの「宝石」を作り上げる舞台となっています。

品種の改良や交配が行なわれ、施設も近代的なものを揃えるワイナリーも多くなってきてはいますが、今も花崗岩で出来た発酵層に入れられたブドウを足で破砕したり、ブドウの収穫は全て手作業で行なうなど、時代は進めど、変わらない文化はしっかりと継承されています。

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厳しい暑さにもめげず、ブドウに傷がつかぬように人の手で収穫されていったブドウは、やがてドウロ渓谷を大西洋側へと下っていくワインへと姿を変え、食卓へと運ばれていきます。ポリフェノールを豊富に含んでいることや、食前および食後酒としての役目も担っていることから、ポルトガルのみならず、イギリスやフランスでも親しまれているワインです。最低でも3年熟成されるワイン、そして良質なワインであれば、ヴィンテージワインとして、ボトルでも成長を遂げていくことができるワインともなり、あのエリザベス女王もクリスマスなどの際にポートワインをお飲みになられているとのこと。

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美しい景観の中で、芳醇なワインを楽しむことができること、それはダイアモンドにも匹敵する価値があるといっても過言でありません。

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安藤助徳

ポルトガル在住13年目の安藤です。日本とポルトガルの架け橋になるべく、日々奮闘中です!

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