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子供たちが主役の夜!ロンドン住宅街のハロウィン
少し遅めではありますが、今回は10月31日、ハロウィンの日についてのレポートです。若者や大人向けのイベントも多数開催されるロンドンの中心街とは異なり、住宅街のハロウィンは、あくまでも子供たちが主体のイベントとなっています。
カボチャを目指して徘徊スタート!
ハロウィンとは、古代ケルト人が、「諸聖人の日の前の晩(All Hallows' Eve)」に悪霊たちを追い払うべく行っていた風習に由来するイベントと言われています。カボチャの中身をくり抜いて明かりを点したジャック・オー・ランタンも、その名残りです。そして今日では、「ハロウィンの夜にカボチャが飾ってある家は、お菓子をくれる家」というのがお約束となっています。
カボチャのほかにも個性的なディスプレイがいっぱい
今回は近所の小学校付近で、毎年ハロウィンには盛り上がるという通りを何本か、子供たちと巡ってきました。
家の前に飾られているのは、カボチャだけではありません。おばけやホラー系のテーマを中心に、趣向をこらした飾りつけが、住宅街のあちこちで見られるのです。こうしたディスプレイは、あくまでも自主参加。にも関わらず、中には照明やサウンドなども駆使した、かなり気合いの入ったディスプレイも見られます。そうかと思えば、訳が分からないものもあったりで、もう何でもあり状態です。
いよいよTrick or Treatでお菓子をゲット!
思い思いのコスチュームで変装した子供たちは、カボチャの置いてある家についたら、ドアをノックするか、呼び鈴を押して、出てきた家の人からお菓子をもらいます。その時に「お菓子をくれないとイタズラするぞ~!」という「Trick or Treat!」というセリフを言ったり、またはシンプルに、「ハッピー・ハロウィン!」と声をかけたりします。すると、家の人たちがお菓子をたくさん入れた容器を持って出てきてくれて、そこからひとつ好きなものをもらう、というのが通常のシナリオです。
はたまた、家の外にお菓子が既に用意してあって、勝手にお菓子を持って行っていいようになっていることもあります。その場合は、置いてあるメッセージも結構おもしろくて、「おひとつだけどうぞ。あまり取りすぎるとたたりがあるぞ」とか、遊び心にあふれたセリフにもたくさん出会えます。または、「ごめんなさい、お菓子もうなくなっちゃった!」なんて表示があることも。皆さん、年に一度のイベントとはいえ、自腹を切ってお菓子や凝ったディスプレイを用意し、子供たちを楽しませてくれて、本当に有難い限りです。
トリック・オア・トリートの結果はこちら!
寒空の中を1時間ほど練り歩いて、かなりの量のお菓子をいただいてきました。近所ということで、途中、同じくハロウィン参戦中のクラスメートに道でばったり会ったり、訪れた家がたまたま知り合いの家だったりなど、コミュニティー感あふれるイベントでした。中心街からさほど遠くない、地下鉄のゾーン2やゾーン3圏内の住宅街でも広く行われているイベントですので、この時期にロンドンを訪れることがあれば、是非、現地のハロウィンを味わうべく、カボチャ探しの旅に出かけてみてください。また、ハロウィン関連のイベントが行われるミュージアムも多いので、そちらも要チェックです。
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ハル・リーチ
- 音楽、映画・演劇・TV、サッカーなど、UKカルチャーをこよなく愛す。2001年よりロンドン在住。以来、会社員&ものかき業を継続中。