世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」

外国船の修理を目的に、トーマス・グラバーと薩摩藩士が計画して1869(明治元)年に完成した長崎市小菅町の「小菅修船場」。長崎市民にはソロバンドックと呼ばれ親しまれています。

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煉瓦造りの小屋には、船を陸上へ移動させるための蒸気機関の曳揚げ装置(英国製)が据え付けられています。小屋は現存する日本最古の本格的な煉瓦造(蒟蒻煉瓦)の建物で、曳揚げ装置も日本最古の蒸気機関を動力とするものであり、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成施設となりました。

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私自身、小菅修船場跡は桜の季節やドライブ途中に度々訪れていましたが、小屋内部は窓越しに覗くしかなく、機会があれば是非見てみたいと常々思っていました。

炭をくべて蒸気を発生させるボイラーと大小8枚の組み合わされた歯車、シンプルな構造ですが最大1,000トンの船を曳揚げる能力があったそうです。

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見たところボイラーの基礎に使われている煉瓦は薄い蒟蒻煉瓦ではありませんね。明治34年頃にボイラーの載せ換えがあったからでしょうか・・・。

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ところで、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の長崎県内構成施設は、「小菅修船場跡」、「旧グラバー住宅」、「高島炭坑」、「端島炭鉱」、「三菱長崎造船所関連施設(第三船渠、旧木型場、ジャイアント・カンチレバークレーン、占勝閣)」です。多かれ少なかれ三菱と関係のある施設ばかりです。(写真は桜の季節)

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高島・端島炭鉱はお天気と相談しながら船で行く必要がありますし、第三船渠、ジャイアント・カンチレバークレーンは造船所内なのでまず近づけません。占勝閣は外観を眺めるだけで、内部は写真すら公開されていません。世界遺産になっても身近に感じられない施設が多い気がします。「憎いね!三菱ッ」って感じですよねぇ。

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