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国内最大のアニメイベント「オタクフェスト」開催!
アニメ、マンガ、コスプレ、ゲーム。世界中にファンを持つ日本のサブカルチャーは、ここペルーでも大人気。リマには「ペルーの秋葉原」との異名を持つショッピングセンターもあり、アニメファンやゲーマーたちのオアシスとなっています。
そんなアニメ好きの若者たちが一堂に会すイベントが、去る10月31日と11月1日の2日間、リマ市サンボルハ区のエドゥアルド・ディボス競技場で開催されました。
その名も「OtakuFest/オタクフェスト」。今年で8回目を迎える、ペルー最大のアニメの祭典です。
初日夕方の会場の様子。
フィギュアやポスターを始めと、ありとあらゆるアニメグッズが勢ぞろい。DVDや大小さまざまなタペストリー、携帯ストラップ、缶バッジ、シール、クリアファイル、ぬいぐるみ、被り物、食器や置物類、Tシャツ、アクセサリー、そしてちょっとエッチな抱き枕まであります。また時代物アニメの影響でしょうか、木刀やすげ笠まであり、特に木刀は大人気。
スーパーマンやバッドマン、スパイダーマンといったアメリカンコミックの主人公を模した等身大フィギュアなども展示され、ファンの注目を集めていました。
もちろんコミック本も欠かせません。1冊15ソレスとちょっと高めですが、最新刊も揃っています。
ちなみにその他の商品は、携帯ストラップが2個で5ソレス、巨大タペストリーが1枚10ソレス、抱き枕が150ソレスなど。入場料に交通費、コスプレ代に買い物代と、こうした趣味にはお金がかかりますね。
無料のカラオケコーナーも発見!日本語の歌詞を、そのままアルファベットに置き換えてあります。この青年もとても上手、みんな歌い込んでます。
会場には本格的なコスプレーヤーがたくさん!オタクフェストはアニメ関連グッズの販売だけでなく、コスプレやカラオケのコンクールなども同時開催。ペルーのコスプレ女子たち、気合が入っていますね。
男性陣も負けてはいません。カメラを向けると、誰もが気軽にキメのポーズを取ってくれます。
こうしたコスプレ衣装はその多くが手作りですが、中には仕立て屋に頼んだというツワモノも。大きな羽を支えるためにハンガーを利用するなど、それぞれが工夫しています。
ペルーのマスコミもオタクフェストに注目。
マイクを向けられると、みんな自分の大好きなアニメについて熱く語り始めます。中にはキャラクターになりきってしまって、なかなか質問に答えようとしない人も。でも注目されるのは嬉しいのでしょう、このピンクのドレスを着た女の子も、シリアスな表情は崩さないものの、写真撮影には快く応じてくれました。
こちらは黙々とアニメキャラを描き続けていた青年。イラストコンクールに出場する予定なのでしょうか、話しかけてもまったく反応しないほど集中しています。
ペルー発の同人誌もあり、ペルー独自のアニメ文化が育ちつつあるようです。
競技場内のステージでは、コスプレショーや演劇も開催!ペルーで人気を博した日本の漫画「BLEACH」の一幕では、登場人物の一挙手一投足に歓声が上がります。
オタクフェストの目玉は、なんといっても海外からのゲスト。今年は初日に坂本英三とサイキックラバーが、二日目に「ドラゴンボールZ」のゴクウやベジータ、フリーザ役を務めるメキシコ人声優3人が来秘。坂本英三の魂を込めたシャウトで、会場はさらにヒートアップ!
関係者筋によると、南米で開催されるこうしたアニメイベントは、メキシコのプロモーターが仕切るケースがほとんどだとか。しかしペルーのオタクフェストは自分たちで企画運営し、日本やラテンアメリカのゲストとの交渉も直接行っているのだそうです。だからでしょう、素人っぽさは多少残っているものの、とてもよくまとまったイベントだと思いました。それだけ日本のアニメに対する想いが強いのでしょうね。
ペルーのクールなオタク事情、これからもまたお伝えしていきます!
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原田慶子
- ペルー・リマ在住ライター。ペルーの観光情報からエコやグルメの話題などを幅広く執筆。ペルーに関する情報誌等の取材協力。