「点心」というと、飲茶を想像する人が多いと思うかもしれませんが、台湾では(「點心」と書きます)、おやつ全般のことを指します。點心の小さな屋台は、朝市や夜市でもよく見かけますが、放課後の学校の前にもよく出現し、お腹を空かせた学生さんたちでにぎわいます。

いろいろな種類がある點心の中から、今日は特におすすめの粉ものおやつをご紹介します。

まず、気軽に食べれて素早くお腹を満たしてくれるおやつといえば、やっぱり肉まんですよね。中の餡はお店によっていろいろで、蛋黄という卵の黄身がまるまる入っている肉まんもあります。日本でおなじみのあんまんやカスタードまんを扱っている屋台やお店もありますよ。

「饅頭」と書かれているのは、中に何も入っていない、肉まんの生地だけのことです。饅頭には、黒糖やココア味の物や、ネギやクランベリーを生地に練りこんであるものもあります。ほんのり甘い真っ白な饅頭は、玉子焼きをはさんで食べてもおいしいですよ。

こちらは、肉まんと餃子の愛の子のような食べ物「水煎包」です。野菜などたっぷりの具を生地で包んで揚げ焼にしていきます。アツアツで焦げ目が香ばしく、ボリュームたっぷりです。

学生さんたちに人気なのは、こちらの「葱油餅」！「葱抓餅」や「葱肉餅」など、作り方や焼き方によって違う呼び方もありますが、見た目はだいたい同じです。葱を練りこんだ生地を鉄板でカリカリに焼き上げ、油膏というとろりとしたソースをかけていただきます。玉子やチーズをトッピングするとより一層おいしいですよ。

こちらは、夕方よりも朝ごはんの時間帯によく見かける「焼餅」です。焼餅の生地はサクサクのパイ生地で、甘い豆乳につけて食べるのが台湾流。中にネギや、麦芽糖などの餡が入っている焼餅もあります。冷めてしまってもトースターで軽くやくとまたサクサクの食感が楽しめるので、ぜひアツアツを。

甘い系の粉ものおやつなら、紅豆餅がおすすめです。タイヤの形に似ていることから車輪餅とも呼ばれるおやつは、皮のうすい今川焼のような感じです。10元～20元くらいと、とってもリーズナブル。上下の生地を焼き、中に餡を挟みます。餡の種類は、あんこはもちろん、カスタードや、チョコ、タロイモなどなどお店によっていろいろです。タピオカやキムチなど変わり種のあるお店や屋台もありますよ。

いかがだったでしょうか？気になる點心は見つかりましたか？同じ點心でもお店によって作り方やレパートリーもいろいろ。食べ歩いて、自分好みの一品を見つけてみてくださいね。