佐賀／レトロ建築が趣のあるシーボルトの湯

ひときわ目立つオレンジ色のとんがり屋根。

いったい何の観光施設かと思いきや、
実はこれは「シーボルトの湯」という嬉野温泉の公衆浴場です。

木造2階建てのゴシック風洋館建築は大正ロマンを感じさせます。

館内は吹き抜けの開放的な造りになっていて、
最大30人が入浴できる男女別の大浴場や、
貸切り湯、畳でくつろげる広々とした無料の休憩室があります。

↑清潔感漂う大浴場

前身は江戸時代の公衆浴場「古湯温泉」で、
シーボルトも泉質調査に立ち寄ったことがあるとか。
火災で全焼するなどの不運に見舞われるも、
1924年にはドイツ人の設計により洋風建築の浴場が誕生。
1996年に惜しまれつつも閉館（2005年に解体）しましたが、
地元民の声が後押しとなって2010年に復活！
・・・なかなか激動の（？）歴史があります。

現在の建物は当時の外観を完全に再現しているそうです。
なるほど大正ロマンの香りが漂うわけだ。

シーボルトの湯へは、JR武雄温泉駅からJRバスで約25分、
嬉野バスセンター下車、徒歩約7分。
嬉野川を挟んで対岸には嬉野温泉公園があり、遊歩道が整備されているので、
のんびり散歩を楽しんだ後に入浴するのもおすすめです。

営業時間は6:00～22:00（最終受付21:30）。
夜にはライトアップされた光が嬉野川に映り込み、これまた風情があるのです。